歯科ホームページのコンテンツの作り方|ページ別に解説

歯科ホームページのコンテンツの作り方|ページ別に解説

歯科医院のホームページは「制作して終わり」ではありません。患者が求める情報をわかりやすく掲載してこそ、集患につながります。しかし実際には、各ページにどのような内容を書けばよいか悩む院長先生が多いのではないでしょうか。

ある調査では、歯科医院のHPを閲覧した患者の約65%が「必要な情報が見つからなかった」と回答しています。つまり、HPの見た目がどれほど整っていても、コンテンツが不十分なら患者は離脱してしまうのです。本記事では、歯科HPの主要5ページ(トップページ・診療案内・医師紹介・アクセス・ブログ)について、コンテンツ設計と書き方の具体的な手順を解説します。

歯科HPコンテンツ設計の基本原則

歯科ホームページのコンテンツの作り方|ページ別に解説

患者目線で情報を整理する重要性

歯科HPのコンテンツは「医院が伝えたいこと」ではなく「患者が知りたいこと」を軸に設計しましょう。患者がホームページで確認したい情報の上位は、診療内容・料金・アクセス・医師の経歴・口コミの5項目です。

Googleの医療関連検索データによると、患者は平均3〜4サイトを比較検討します。つまり、必要な情報がすぐに見つからなければ、他院のサイトへ移動してしまいます。各ページの冒頭に結論を置き、詳細は後半で補足する構成が効果的です。

コンテンツ作成前に決めるべき3つの要素

具体的な文章を書き始める前に、3つの要素を整理しましょう。

1つ目はターゲット患者の設定です。ファミリー層・ビジネスパーソン・高齢者など、メインターゲットによって文体や掲載情報が変わります。例えば、ファミリー層がターゲットなら小児歯科やキッズスペースの情報を前面に出します。

2つ目は自院の強みの明確化です。「駅徒歩2分」「土日診療」「自費治療の実績年間200件」など、数値で示せる強みを3〜5個リストアップしてください。

3つ目はページ間の導線設計です。トップページから診療案内、診療案内から予約ページへと、患者が自然に移動する流れを事前に設計します。各ページの役割を明確にしておくと、重複コンテンツを防げます。

トップページのコンテンツ設計と書き方

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ファーストビューで伝えるべき3つの情報

トップページのファーストビュー(スクロールせずに見える範囲)は、HP全体の印象を決定づけます。ここで伝えるべき情報は3つです。

1つ目は「何を提供する医院か」です。「一般歯科・矯正・インプラントに対応」のように、主な診療内容を端的に示しましょう。2つ目は「どこにある医院か」です。「渋谷駅西口徒歩3分」のように、最寄り駅とアクセス時間を記載します。3つ目は「医院の強み」です。「平日20時まで診療」「痛みに配慮した治療」など、来院の決め手になる情報を1〜2つ掲載します。

ファーストビューの文字量は100〜150文字が目安です。情報を詰め込みすぎると視認性が下がり、逆効果になります。

スクロール後に配置するコンテンツの順序

ファーストビュー以降は、患者の関心度が高い順にコンテンツを配置します。推奨する配置順序は以下の通りです。

まず、診療案内の概要セクションを配置します。各診療科目を3〜5行で簡潔に説明し、詳細ページへのリンクを添えます。次に、医院の3つの特徴セクションです。「特徴1:精密な診断体制」「特徴2:充実の衛生管理」のように、強みを3つに絞って紹介します。

続いて、医師紹介の簡易版を掲載します。院長の顔写真と一言メッセージ、経歴の要約を載せ、詳細ページへ誘導しましょう。さらに、アクセス情報と診療時間表を配置します。Googleマップの埋め込みと、曜日別の診療時間を一覧表で示すと親切です。

トップページの総文字数は800〜1,200文字が適切です。長すぎるトップページは離脱率が上がる傾向があります。

診療案内ページのコンテンツ設計と書き方

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診療科目ごとにページを分けるメリット

診療案内は、科目ごとに個別ページを作成することを強く推奨します。1ページにすべての科目をまとめると、SEOと患者利便性の両面でデメリットが生じます。

SEOの観点では、1ページ1テーマが検索エンジンの評価を高めます。「渋谷 インプラント」で検索した患者に対して、インプラント専用ページのほうが上位表示されやすいのです。実際に、科目別ページを作成した歯科医院では、各診療キーワードでの検索流入が平均40%増加したデータがあります。

推奨するページ分割は以下の通りです。一般歯科(虫歯・歯周病)、予防歯科、矯正歯科、インプラント、審美歯科・ホワイトニング、小児歯科、口腔外科などです。自院で提供している診療科目のみ作成してください。

各診療ページに含めるべき5つの構成要素

診療科目の個別ページには、以下の5つの要素を必ず含めましょう。

1つ目は「この治療が必要な方(対象症状)」です。「歯がズキズキ痛む方」「歯ぐきから出血がある方」のように、患者の自覚症状を具体的に列挙します。患者は症状で検索することが多いため、SEO効果も期待できます。

2つ目は「治療の流れ」です。初診カウンセリングから治療完了までを、ステップ形式で示しましょう。「STEP1:検査・診断」「STEP2:治療計画の説明」のように番号付きで記載すると視認性が上がります。

3つ目は「治療期間と通院回数の目安」です。「虫歯治療:1〜3回(1回30分程度)」のように具体的な数値で示します。

4つ目は「費用の目安」です。保険診療と自費診療の区別を明記し、自費診療については税込価格を記載します。なお、自費診療の費用掲載は医療広告ガイドラインの「限定解除」要件を満たす必要があります。治療内容・費用・期間・リスクの4項目を必ずセットで記載してください。

5つ目は「治療のリスク・副作用」です。これも医療広告ガイドラインで求められる記載事項です。例えばインプラントなら「手術後に腫れや痛みが出る場合があります」と明記します。

医師紹介ページのコンテンツ設計と書き方

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患者の不安を解消する院長プロフィールの書き方

医師紹介ページは、患者の「この先生に診てもらって大丈夫か」という不安を解消する役割を持ちます。ある調査では、初診患者の78%が来院前に医師の経歴を確認すると回答しています。

院長プロフィールに必ず含めるべき情報は以下の6項目です。

1つ目は顔写真です。白衣姿の自然な笑顔の写真が最も信頼感を与えます。プロのカメラマンに撮影を依頼することをおすすめします。2つ目は氏名と肩書きです。「院長 歯科医師 〇〇〇〇」と正式に記載します。

3つ目は学歴・職歴です。出身大学、勤務先病院名、開業年を時系列で記載しましょう。4つ目は資格・所属学会です。日本口腔インプラント学会専門医などの資格は、専門性の証明になります。

5つ目は得意分野・専門領域です。「矯正歯科を中心に15年の臨床経験」のように、具体的な年数を添えると説得力が増します。6つ目は院長メッセージです。200〜400文字で、診療方針や患者への想いを自分の言葉で伝えましょう。

スタッフ紹介で医院全体の信頼感を高める方法

院長だけでなく、勤務医や歯科衛生士の紹介も掲載しましょう。チーム全体の顔が見えることで、医院への信頼感が大幅に向上します。

スタッフ紹介に含める情報は、顔写真・名前・職種・担当業務・一言メッセージの5項目です。一言メッセージは「患者様の不安を少しでも和らげるよう、丁寧な説明を心がけています」のように、患者への姿勢が伝わる内容にします。50〜100文字が適切な長さです。

掲載にあたっては、スタッフ本人の同意を必ず取得してください。退職時の写真差し替えも考慮し、更新しやすい構成にしておくことが大切です。WordPressであれば、スタッフ紹介用のカスタム投稿タイプを作成すると管理が楽になります。

なお、スタッフ紹介ページでも医療広告ガイドラインに注意が必要です。「当院のスタッフは全員優秀です」といった主観的な表現は避け、「歯科衛生士歴10年」のように客観的な事実を記載しましょう。

アクセスページのコンテンツ設計と書き方

患者が迷わず来院できるアクセス情報の作り方

アクセスページは、来院を決めた患者が最後に確認するページです。ここで必要な情報が見つからなければ、来院を断念される可能性もあります。必須掲載情報は以下の7項目です。

1つ目は医院名と住所(郵便番号含む)です。2つ目は電話番号です。スマートフォンでタップ発信できる設定は必須です。3つ目はGoogleマップの埋め込みです。ピンの位置が正確かどうか、必ず確認してください。

4つ目は最寄り駅からの所要時間と道順です。「〇〇駅北口を出て右折、2つ目の信号を左折、徒歩3分」のように、具体的な目印を含めた道順を記載します。写真付きの道順案内があると、初めての患者にとって非常に親切です。

5つ目は駐車場情報です。台数と場所を明記し、提携駐車場がある場合はその旨も記載しましょう。6つ目は診療時間表です。曜日ごとの診療時間を表形式で示します。7つ目は休診日です。「木曜・日曜・祝日休診」のように明確に記載します。

診療時間表と医院情報の見やすい掲載方法

診療時間表は、テキストではなく表(テーブル)形式で掲載しましょう。スマートフォンでも崩れないレスポンシブ対応の表が理想です。

表の構成例として、横軸に曜日(月〜日)、縦軸に午前・午後の診療時間を配置します。休診日はグレーアウトや「休」の表記で視覚的にわかりやすくします。「最終受付は診療終了30分前」などの補足情報も忘れず記載しましょう。

さらに、構造化データ(Schema.org)の実装も推奨します。LocalBusiness型の構造化データを設定すると、Google検索結果に住所・電話番号・診療時間が直接表示される可能性が高まります。構造化データの設定は、WordPressのプラグインを使えば専門知識がなくても対応可能です。

アクセスページの注意点として、Googleビジネスプロフィールの情報との一致を確認してください。HPとGBPで住所表記や診療時間が異なると、検索エンジンの評価が下がります。NAP情報(名前・住所・電話番号)は全媒体で統一することが鉄則です。

ブログ・コラムのコンテンツ設計と書き方

集患につながるブログテーマの選び方

ブログは、診療案内だけではカバーしきれない情報を発信する場です。定期的な更新はSEO評価の向上にも直結します。月2〜4記事の更新を半年間継続した歯科医院では、検索流入が平均1.8倍に増加した実績もあります。

テーマ選びのポイントは、患者が実際に検索するキーワードを起点にすることです。Googleのサジェスト機能やキーワードプランナーで、検索ボリュームのあるテーマを調査しましょう。

集患効果の高いテーマ例を挙げます。「歯周病 初期症状 セルフチェック」「ホワイトニング 種類 比較」「子ども 歯並び 矯正 いつから」「親知らず 抜歯 痛み いつまで」「インプラント ブリッジ 違い」などです。いずれも患者の具体的な悩みに応える内容です。

検索上位を狙うブログ記事の構成テンプレート

ブログ記事は以下のテンプレートに沿って書くと、SEO効果と読みやすさを両立できます。

冒頭には導入文を150〜200文字で配置します。患者の悩みに共感し、この記事で何がわかるかを示します。次にH2見出しを4〜6個設定し、各H2の下にH3を2〜3個配置する構成にします。

本文の書き方は、PREP法が有効です。結論(Point)を先に述べ、理由(Reason)、具体例(Example)、まとめ(Point)の順で展開します。一文は60文字以内に収め、専門用語にはカッコ書きで補足を添えましょう。

1記事あたりの文字数は2,000〜4,000文字が目安です。文字数が少なすぎると情報不足で検索順位が上がりにくく、多すぎると離脱率が上がります。記事末尾には関連する診療ページへの内部リンクを設置し、患者の回遊を促しましょう。

なお、ブログ記事も医療広告ガイドラインの対象です。特に症例写真を掲載する場合は、治療内容・費用・リスクの明記が必要です。「絶対に治る」「痛みゼロ」といった表現は使用できません。

コンテンツ品質を高める共通ルール

医療広告ガイドラインに準拠した文章表現

歯科HPの全ページにおいて、厚生労働省の医療広告ガイドラインへの準拠は必須です。2018年の医療法改正以降、ホームページも広告規制の対象となりました。違反した場合は行政指導や是正命令を受ける可能性があります。

使用を避けるべき表現の例を示します。「日本一の技術」→客観的事実に基づかない表現のため不可。「絶対に痛くない治療」→効果を保証する表現のため不可。「最新の設備を完備」→「最新」は時期により変わるため不可。「患者様の喜びの声」→体験談の掲載は原則禁止。

代わりに使用できる表現例は以下の通りです。「年間300件の治療実績」→具体的数値は記載可能。「痛みに配慮した麻酔方法を採用」→事実に基づく表現は可能。「2024年導入のCT装置を使用」→具体的な導入時期は記載可能。

自費診療に関するコンテンツは、限定解除の要件として「治療内容」「費用」「治療期間・回数」「リスク・副作用」の4項目を必ず併記してください。

写真・画像素材の選び方と撮影のコツ

テキストだけのHPは、患者に冷たい印象を与えます。各ページに適切な写真を配置することで、医院の雰囲気を伝え、来院への心理的ハードルを下げられます。

写真撮影時のポイントは4つあります。1つ目は自然光を活用することです。明るく清潔感のある写真が患者に好印象を与えます。2つ目は院内の清掃を徹底してから撮影することです。背景に不要物が映り込まないよう注意しましょう。

3つ目はプロカメラマンへの依頼を検討することです。費用は3〜5万円が相場ですが、写真の品質がHP全体の印象を大きく左右します。4つ目はスタッフの笑顔を撮影することです。診療中の真剣な表情だけでなく、患者に接する際の温かい雰囲気が伝わるカットも撮影しておきましょう。

画像はWebP形式で保存し、1枚あたり200KB以下に圧縮することが推奨されます。画像が重いとページの表示速度が低下し、SEO評価と患者体験の両方に悪影響を及ぼします。

よくある質問

Q. HPコンテンツの文章は自分で書くべきですか?

まずは院長自身の言葉で原稿を作成することをおすすめします。患者への想いや診療方針は、本人が書く文章に最も説得力があります。ただし、SEOを意識した構成やガイドライン確認は専門家に依頼するのが効率的です。ライティング費用は1ページあたり3万〜5万円が相場です。

Q. 各ページの文字数はどのくらいが適切ですか?

トップページは800〜1,200文字、診療科目の個別ページは1,500〜2,500文字、医師紹介ページは500〜1,000文字、アクセスページは300〜500文字が目安です。ブログ記事は2,000〜4,000文字が推奨されます。文字数よりも「患者が求める情報を過不足なく伝える」ことを優先しましょう。

Q. HPの写真はスマートフォンで撮影しても大丈夫ですか?

近年のスマートフォンは画質が高いため、ブログ用写真には十分対応できます。ただし、トップページのメインビジュアルや医師紹介の顔写真はプロカメラマンへの依頼を推奨します。撮影費用は3〜5万円程度で、50〜100枚程度の写真が得られます。

Q. 診療案内ページに患者の体験談を載せてもよいですか?

医療広告ガイドラインにより、患者の体験談の掲載は原則として禁止されています。「この治療を受けて良かった」といった感想は掲載できません。代わりに、治療内容・期間・費用・リスクを明記した症例紹介であれば、限定解除の要件を満たすことで掲載が可能です。

Q. コンテンツの更新頻度はどのくらいが理想ですか?

ブログは月2〜4記事の新規投稿が理想です。既存の固定ページ(診療案内・医師紹介など)は、3〜6ヶ月に1回の見直しを推奨します。料金改定や設備導入など変更があった場合は速やかに更新しましょう。情報が古いHPは患者の信頼を損ない、検索順位にも悪影響を及ぼします。

よくある質問(FAQ)

Q. HPコンテンツの文章は自分で書くべきですか?

A. まずは院長自身の言葉で原稿を作成することをおすすめします。患者への想いや診療方針は本人の文章に最も説得力があります。ただし、SEOを意識した構成やガイドライン確認は専門家に依頼するのが効率的です。ライティング費用は1ページあたり3万〜5万円が相場です。

Q. 各ページの文字数はどのくらいが適切ですか?

A. トップページは800〜1,200文字、診療科目の個別ページは1,500〜2,500文字、医師紹介は500〜1,000文字、アクセスは300〜500文字が目安です。ブログ記事は2,000〜4,000文字が推奨されます。文字数よりも患者が求める情報を過不足なく伝えることを優先しましょう。

Q. HPの写真はスマートフォンで撮影しても大丈夫ですか?

A. 近年のスマートフォンは画質が高いため、ブログ用写真には十分対応できます。ただし、トップページのメインビジュアルや医師紹介の顔写真はプロカメラマンへの依頼を推奨します。撮影費用は3〜5万円程度で、50〜100枚程度の写真データが得られます。

Q. 診療案内ページに患者の体験談を載せてもよいですか?

A. 医療広告ガイドラインにより、患者の体験談の掲載は原則として禁止されています。代わりに、治療内容・期間・費用・リスクを明記した症例紹介であれば、限定解除の要件を満たすことで掲載可能です。掲載前にガイドラインに詳しい専門家への確認を推奨します。

Q. コンテンツの更新頻度はどのくらいが理想ですか?

A. ブログは月2〜4記事の新規投稿が理想です。既存の固定ページは3〜6ヶ月に1回の見直しを推奨します。料金改定や設備導入など変更があれば速やかに更新しましょう。情報が古いHPは患者の信頼を損ない、検索順位にも悪影響を及ぼします。

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